2020.05.03

  • Design

デザイン入門に最適な一冊「なるほどデザイン」

デザインの入門書をうたう本は、本当にたくさんあります。
実務的にグラフィックソフトを扱うための本から、手を動かす前の段階として、デザインの感覚的な部分を養うための本までさまざま。

今回紹介したい「なるほどデザイン」という本は、デザインにおけるタイポグラフィやレイアウトの基本なども学べるのですが、それだけでなく、デザインの基本となるような思考の整理やそのアウトプットの方法についても詳しく書かれているので、参考になります。

今回は本を読んだ感想も踏まえて、自分なりにまとめた内容をご紹介します。

目で見て楽しむデザイン

「なるほどデザイン」は副題にもあるように、目で見て楽しむデザインの本です。フライヤーや雑誌などの広告物などのサンプルを事例として、写真や図解でわかりやすく説明してくれます。デザインを改善するbefore / after などもありますが、デザインの正解は決してひとつではないため、レイアウトやフォントを変えた他のバリエーションなども見せながら、それぞれがどのようなイメージを伝えるかを見せてくれます。

たとえばレイアウトイメージの比較はこんな感じ。

デザインをより良くするには

デザインにおいて特に重要だと思うポイントは、レイアウトの格好良さやお洒落なところよりも、伝えたい内容がはっきりと分かりやすく表現できているかという点だと思います。

伝えたいことを整理する

まずは伝えたい情報をカテゴリーごとに整理しましょう。
例えばお店を紹介する広告であれば、その店ではどんな料理が食べられるかや、アクセスする方法、どんなエリアかなどを似通った情報ごとに整理し、そこから何を一番に伝えるべきか優先順位を決めていきます。
一通り情報が整理できたら、一番に伝えたいと思うポイント(商品の名前や、値段、場所、セールの期間など)がちゃんと目立っているか見てみましょう。なるほどデザインではこの部分をダイジ度天秤と読んでいます。

デザインの翻訳

伝えたい内容が整理できたら、今度はその表現方法に注目してみましょう。例えば、この部分は文章よりも写真を使ったほうが分かりやすいんじゃないかとか。住所を入れるよりもマップのイラストを添えたほうが親切じゃないかとか。
文字ばかりでは単調になってしまう場合は、この「言語から非言語への翻訳」を行ってみましょう。

その他にも、文字組みについてや、配色のポイント、写真の構図や配置など、よりビジュアル的な表現についての部分も詳しく書かれています。この辺はブログで今後も詳しく書いていこうと思いますので、またぜひご覧ください。

「なるほどデザイン」の著者・筒井美希さんがnoteで本の裏話を書かれているので、こちらもぜひ参考に読んでみると面白いかもしれません。

なるほどデザイン裏話はこちら

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