2021.04.17

  • Design

欧文書体で流行しているヒューマニストセリフのフォントについて

近年の流行なのか、Webでもグラフィックでも、少し見慣れないセリフ体が流行っているなーという気がしていました。BaskervilleとかGaramondでもなく、高級感がありつつも少し遊びがあるというか、手書き感を残しているようなフォントです。

セリフスタイルの書体にも系統がいくつかあるようで、昨今の流行はいわゆるヒューマニストセリフという、カリグラフィー的な部分が強く、Bodoniほど横線と縦線のコントラストもはっきりとしていないフォントの発展系のようでした。
詳しくはこちら

タイトルや見出しにセリフ体を使って、小さいキャプション部分などにはサンセリフ体を使うとしっくりくる感じありますよね。

当初は化粧品やラグジュアリー系のデザインでの仕様が目立ちましたが、その目新しさやデザイン性の良さからか、他分野でも積極的に使われています。
最近K-POPのアートワークやグラフィック周りが格好いいなーと思って眺めているのですが、やはり使われています。
日本のメジャーアイドルでここまで攻めてるデザインもなかなか無いような…

それではフォントの紹介です。

New York

New York – Download

比較的コントラストのはっきりした書体ですが、ふところの丸に少し傾きがあり独特なかたちをしています。小文字のgなどはロゴに発展できそうなプロモーションを放っています。

South Amsterdam

South Amsterdam – Download

筆記体などのフォントと合わせるのも良いモダンなセリフ体です。淡い色合いとかとも相性が良さそう。

Qaitan

Qaitan – Download

どこかしらレトロな雰囲気も併せ持っているフォントです。ロゴタイプなんかに使えそう。合字もけっこう揃っています。

AELYN

AELYN – Download

太めのしっかりとした線と、しなやかに曲がる線が合わさった書体です。合字にすると緩やかなカーブが連なって綺麗なロゴのようにも見えます。

まとめ

海外のデザイナーとかが絶妙なバランスでこうしたセリフ体を使いまわしているアートワークを見るたびに、斬新だなー、Google FontsとかAdobe Fontsにないやつじゃんーとか思って見てましたが、調べてみるとセリフフォントの種類や、トレンドの背景、使われているサイトの傾向、タイポグラフィの特徴など勉強になりました。
日本でも明朝体といえば、古めかしく、和の雰囲気に合わせるものみたいなデザインの風潮がありましたが、筑紫系のモダンな明朝体とかはこういう使い方もできるのかな。

Share

お問い合わせ

このブログではデザインやWEBに関するHow toなどをご紹介しています。ブログ記事についてのお問い合わせはこちらからお願いします。